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2月27日 春間近

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庭の蕗の薹もようやく顔を出し、スノーフレークも遅ればせながら少しずつ伸びてきました。春が一歩一歩、近づいてきているのを感じます。
天気の良い日には、家の近くを歩いてみます。葉山に住んで10年を越えたけれど、まだまだ知らない所が沢山あります。ちょくちょく行くのはやっぱり、海。家から10分も歩けば一色海岸です。冬の海は、空気も水も澄んで、大きな富士山がくっきり見えます。海の家が並んだ夏のゆるい雰囲気とは全く違う景色です。
海の目の前には県立近代美術館、海沿いの道を少し高台にのぼると山口蓬春記念館があります。どちらも自然を取り入れた素敵な建物です。文化的なものと自然。どちらもが身近にあるのがこの町のいいところかもしれません。

ところで、、。絵画や彫刻などのアート。食べる人や食材に優しい手間をかけた料理。一流アスリートの美技。音楽。美術工芸品。特に誰の、という訳ではないのですが、そういった仕事に最近妙に魅かれています。人間の肉体、心を含めた身体を駆使したもの。その人の経験やどんな生き方をしてきたかが表れるもの。その人の持っているものを詰め込んで凝縮して生み出されたもの。
もしかしたら、その人の全力が表れたものは、がっつり理解しようとすれば暑苦しく重たいかもしれないけれど、でもやっぱり心に響きます。癒しなどではなく、好きだろうが嫌いだろうが心に響くのです。
もともと、無駄の削ぎ落とされた素っ気ないほどシンプルなものが好みなのに、近頃、装飾的なものにも魅かれています。例えて言うなら弥生式土器よりも縄文式土器という感じで。(岡本太郎!)

時代の閉塞感、実用主義、合理主義から開放された、理屈じゃないところの力強さ。大げさに言えば人間の尊厳。そのたくましくも愛おしい姿に、自分の中の何かが刺激され沸々と何かが湧いてくるような感じをおぼえます。3.11から誰もが感じている自然の圧倒的な力は、人間の無力さを自ずと知らしめたけれど、だからこそ肉体、身体を駆使して生み出されたものは気高く、心に響くのだと思います。

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