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12月17日 目で

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風邪がなかなか治らずにいます。空気が乾燥しているせいなのか、年齢のせいなのか。。こういう状態だと思考回路もストップしてしまうみたいで、普段以上にぼけーっとしています。エネルギーが有り余っている息子を見て、若者のバイタリティとか、まだまだ眠っているであろう未知の力とか、羨ましいと思う今日この頃です。

最近は目も衰えてきて、近くも遠くも見えにくくなってきました。目だけはずっと良かったのですけれど。「目」「口」「耳」のうち、どれかひとつだけしか使えないとしたら?という話を息子としたことがあって、つまり「見る」「話す」「聞く・聴く」のどれに重きを置くかという話なのですが、私が選んだのは「目」でした。(政治家は「口」を選ぶのかもしれません。)私にとって見えなくなるのはとても辛いことで、思えば「見る」ことが好きな子どもでした。電車通学だった小1の頃から毎日毎日乗客の表情や服装なんかを観察するのが楽しかったし、車内の広告も窓の外の景色も飽きずに眺めていました。ぷらぷら店を見るのも好きですし、本というよりきれいな写真の雑誌を眺めているのが好き。ただ、悲しいかな、「見る」ことをしてもそれを自分の解釈で自分に取り入れるから、それをそのまま人に伝えることはできないのです。ある意味とっても受け身で個人的な行為なのかもしれません。

でもやっぱり、第一印象とか、見た時の直感で、気持ちが動くことって多いのではないでしょうか。布づくりに照らし合わせてみても、結局、良いモノって、色とかデザインとかテクスチャーとか、一目見た時にいいな♪と思うモノです。機能、使いやすさ、価格、、はたまたモノにまつわるストーリーも選ぶ基準になるでしょうが、そちらは2番目以降に考えることで。初めに目につくモノ、手に取るモノはどうしても見た時の力があるモノです。「和綿を手紡ぎしている」というと、ついつい布の背景にあるものがメインに語られがちですが、頭で考えて選ばれる布ではなく直感で選ばれる布をつくりたい。手紡ぎや和綿にこだわることは魅力でもあり縛りでもあります。直感で感じてもらえる布を直感的につくる才能が私にはないから、素材を知り、いろんなことを学んで、試行錯誤して考えて考えてつくる。なかなか容易にはできないことですが、やりがいのあることでもあります。来年も感謝の気持ちと向上心を持って、そして楽しみながら、制作していきたいと思います。

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