１月６日　貫く　

新しい年がやってきました。
毎年、毎月、毎日が早いから、こんな時期こそ心に決めていることを整理してしっかり胸に刻もうと思います。

今年の自分のテーマは「貫く」です。自分の想いを、ぶれずに、ごまかさずに貫きたい。怖いもの知らずの若い頃と違って、貫くというのは意外と難しくて、ついつい周りとのバランスを取ろうとしたり、その場の流れに飲まれてしまったり、なかなか自分の想いを伝えたり示したりできないのです。何が正しいかなんて確信が持てないから、自分の想いは置いておいて他の人の考えを受け入れて、それもそうだと納得してみる。そんなことを繰り返しているうちに、自分の想いが伝わらないどころか、それ自体がぼやけてしまって、気持ちの温度も下がっていくような。歳をとるってそういうことかもしれないけれど、私はそんな風に歳をとりたくないです。

貫くということは、たぶん大変な労力が要って、そのために何かを我慢したり犠牲にしたり、雑音が耳に入ってきたり、不安になったり、いろいろなことが伴うと思うけれど、後々にはこれで良かったと言えるはず。後悔したり、文句言いたくなったりしないで済むと思うから。そしてまっすぐ貫くことで、何か新しいものが生まれると思うから。

自分の想いを貫くのと我が儘を通すのとは別。相手に強要するのも違う。あくまで周りの主張をいったん受け入れるけれど、それに向き合えるだけのしっかりした自分の想いを持つ！ということです。

じゃあ一体「自分の想い」って何だろう？？？この「ここいともよう」に記すことは、自分の気持ちを文字にして整理する意味もあります。過去のものを見返してみたら、４年前のお正月の想いと今の私の想いは全く変わっていませんでした。結局、そういうものって生まれ育った環境とか、幼い頃から育んできた何かに大きく影響されていて、そうして自分が形作られてきたのだから、心の奥の芯の部分、これだけは譲れないものとか、大事にしていることとかは、なかなか変わるものではないんだと思います。

私はいつまでも、きれいな夕焼け空が広がっていたら手や足を止める人でありたい。感情にまつわること、そして文化、そんなことを大切にしたい。のんきな戯言と思われても結局私はそれを変えることができません。それが生きていく上で何になるのかという考え方もあれば、一方でそれが生きていく上で一番必要なんだという考え方もあるのです。
一般的に愚かだとか、馬鹿げてるとか、無茶だとか、不器用だとか思われても、悔いのないように心に決めたことを貫いていきたいです。