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8月6日 制作と出展

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Bunkamuraの出展が無事に終了しました。周りの作家さんたちにも恵まれ、楽しい4日間でした。ブースに足を運んでくださったみなさま、どうもありがとうございました!!

制作と出展。
ひとりで黙々と学び研究し、試行錯誤しながらつくること。
お客さまに作品のことを伝え、かつ使い手目線のたくさんの感覚を受け取ること。
そのバランスについて、今さらながら考えています。両方は相反するようでありながら密接に関わっていて、双方のバランスがとれて初めて「よいもの」が生まれるのだと、つくづく思います。自分のこだわりを置いておいて、手に取りやすいポピュラーなものにしなくてはならない時もあるし、時間や手間やお金がかかっても自分なりに追求したこだわりが求められる時もあります。当たり前のことかもしれないのですが、私の場合、ちょうどいいバランスを見つけることはなかなか大変なことです。

野外だったり、地元だったり、都会だったり、ここのところ色々な場所で出展させていただいて、学ぶことは多々あります。当然のことながら、お客さまの層も違う、ニーズも違います。その時々で対応することも必要ですが、どんな場所であろうと自分の信念はブレずにありたいです。

地元では、土地柄でしょうか、環境問題やエコなどに関心のあるお客さまが多いようです。ですが、私は環境活動家でもなく、正直そんなことを語れるほどの立派な生活は送っていません。ただ、素材と向き合い、健全でちゃんと腑に落ちるものをつくりたい、そう思うばかりです。

和棉は日本の気候や風土に合った植物です。そしてそれを大切に守り育てている人たちもいます。日本人の私が和綿の布を織ってみたいと思うのは自然なことでした。私にできることは、和綿という素材に真摯に向き合うということ。農家さんに大切に育てられた野菜の良いところを最大限に生かした一皿を作る料理人のようにありたいのです。
正面からだけでなく、横から後ろから斜めから、和綿を見る。色々なやり方で和綿と接してみる。対人間でもそうですが、その人との関わりの中で多様なエピソードがあるほど、その人のいろんな面が発見できるというものです。ふわふわのワタをどんな糸にするか、太く粗くしたり、細く繊細にしたり、撚りを強くかけてくしゅっとしてみたり、色々なことを試みながら、和綿の魅力を伝える布をつくりたいと思っています。

Bunkamuraの後、間髪入れずに鎌倉での展示販売が始まりました。たくさんのクラフト作家さんたちと作り上げるギャラリーショップは、刺激的で勉強になります。お客さまとのふれあいも多そう。日々勉強、細く長く、私のライフワークは続きます。

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