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ここいとの布について

どんな布?

綿を手紡ぎして
植物で染色し
手織りした布です。

なぜ手紡ぎ綿なの?

江戸時代に盛んにつくられた木綿の布ですが、文明の進化とともに、手紡ぎ手織りの木綿布は姿を消していきました。
機械紡績の木綿布が当たり前になった今、
あえて、手紡ぎの布をつくることで見えてくることがあります。

それは、できあがった布のあたたかな風合いであったり、均一でないことの面白さだったり。
時間の流れであったり、自然と分断された
現代の生活であったり。

木綿はあまりにも身近な素材で、
木綿布はただの「もの」に過ぎませんが、
今の時代だから見えてくる木綿の魅力を、
手仕事でカタチにすることができたらと
思います。

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和綿のこと

紡いでいる綿は主に和綿。
和綿とは、その名の通り、日本の綿です。

江戸時代には、綿は重要な農作物でした。
しかし現在、綿はほぼ100%輸入に頼って
います。
輸入綿は安価で、繊維が長く機械紡績に向いているといえます。
それでも、日本の綿の種を守っていこうと
活動されている方々もいらっしゃいます。

輸入綿に比べ、保湿性や吸湿性に優れた
和綿の布。日本の気候風土に合った綿の布を
つくることは、とても大切なことだと思って
います。



そもそも手紡ぎとは?

綿花の繊維にに撚りをかけて糸にします。
糸車をぐるぐる回しての作業です。
もちろん膨大な時間がかかりますが、
出来上がった糸の太さは均一ではなく、
空気を含みふんわりしています。

糸干してます.jpg

染めのこと

身近な季節の植物や、染料店の植物染料で、
紡いだ糸を染めています。
琉球藍を建てて染めることもあります。

綿自体に茶色味がある茶綿も使っています。

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有機的であること

ワタが栽培されている様子は、なかなか見る
機会がないと思います。
アオイ科の植物で、オクラのような花が咲き、実がなった後、はじけて中からあのワタが出てきます。

ふわふわの繊維のワタではなく、植物の状態のワタは、木へんの「棉」と書きます。
「綿」ではなく、この木へんの「棉」の布を
織る、常にそういう意識で制作しています。
ただの布ではなく、有機的なものとして布をとらえています。

wata8-14.jpgワタの花

ここいとの布

たて糸とよこ糸が交差して出来る布。
その交差の具合によって、布に様々な表情が生まれます。

手で紡いで出来た素朴な糸。
草木の色素をいただいての染め。
それは自然に左右されることです。

「自然のゆらぎ」と「構築された織組織」の組み合わせです。

自然の糸の素材の良さを生かすべく、
織りならではの組織を探求し、魅力的な布を
つくることを目指しています。