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10月21日 モノとヒト

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先日、電車でたまたま向かい側の席に座っていた女性が、読書をしていました。穏やかな表情で、きれいな姿勢で本を読んでいたから、なんだかとても目立っていて、私もついつい視線をそちらに向けてこっそり観察していました。背表紙には革のブックカバーがしてあり、その使い込んだ感じが素敵でした。この女性は本が好きで、日頃からその時間を大切にしている人なんだろうなぁと勝手に想像しておりました。

その人の持ち物には、その人のナリが表れます。自分で選んで使っているのだから当たり前のことかもしれないのですが、服や靴や鞄なんかのファッション関係のものならともかく、日頃使う日用品を私たちはどれくらい真剣に選んで使っているのだろうと思いました。日用品は人に見せたり誇示したりするというよりは、おもに普段は自分だけの満足や楽しみのために使うものだからです。

例えば筆記具。いつも持ち歩く手帳に挟んでおくペンだったり、鞄に1本入れておくペン。「書く」ことだけで満足ならば、巷でたくさん売っている100円以下のペンで充分です。でもそれがちょっとデザインの素敵なセンスのいいペンだったら、自分でも使うことが嬉しくなるし、もしかしたらそれが自分の小さな自信にもつながるかもしれない、なんて思うのです。無くなってもいいと思って何となく使うのと、大切に使うのとでは気持ちの有りようが全く変わってきます。また「ちょっとペン貸して〜」なんて時にさっと素敵なペンを差し出したらかっこいいと思うのです。

それはブランド品だとか高価な物だとかは関係なく、趣味趣向も人それぞれだから色々だとは思うのですが、結局、日頃使う物をその人がきちんと選んで使っているか、自分の暮らしを楽しんで大切にしているか、ということなんだと思います。

もちろん用途さえ満たされれば他はこだわらないとか、安価なものを気軽にたくさん使いたいというかたもいらっしゃるでしょう。ただ私は、年齢のせいか、最近はきちんと物を選び大切に使いたいと思うようになってきました。そうやって自分の想いのこもった物をひとつひとつ揃えていって、そんなものに囲まれて丁寧な暮らしをしながら素敵なおばあちゃんになりたいと思っております。。

モノは私たちの暮らしに切っても切れないものです。暮らしや気持ちが、モノで変わります。たくさんのモノが溢れる時代だからこそ、流されずにじっくり自分の目で選び、そして大事に使いたい。自分の「好き!」とか「心地いい!」を大切にしたいです。

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