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1月9日 今年はどんな年になるのでしょう
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また新しい年がやってきました。
毎年のことですが、月日の経つのは早いもので、身体がついていきません。
高速の電車に乗せられて車窓の景色はぐんぐん変わっていくのに、自分は何も変わっていない、ちょっとしたパニックです。
とはいえ、今年も元気に新たな年を迎えられたことに感謝です。

昨年末、たまたま手に取った冊子と、見に行った展覧会がとても印象的でした。どちらも本への愛情の物語です。

本屋で偶然、手にした冊子のタイトルは「BOOK ARTS AND CRAFTS」。谷川俊太郎さんの詩のために、書体設計士の鳥海修さんが文字をつくるという特集が組まれていました。谷川さんの意識下の原風景を探るところから始まり、試作と修正を繰り返しながら、まだ道程途中の様子。鳥海さんは、藤沢周平の小説のためにつくられた游明朝体を手がけられた方でもあります。

本が売れない、活字離れ、といわれる今、時間をかけ、作者に向き合い、作品に向き合い、作品をさらに輝かせ、新たな命を吹き込むということ。
本はモノに過ぎず、文字は言葉を示すに過ぎないけれど、人の手の温もりや優しさが、本の新たな可能性や創造性を生み出していると感じたのです。

そして、昨日まで板橋区立美術館で開催されていた「世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦」。タラ・ブックスの美しい絵本や原画の数々の展示です。
手漉きの紙にシルクスクリーンで印刷され、手製本されたもの、バティックの手法で布に木版捺印された工芸品のようなもの、等々。
時間をかけて丁寧につくられた本は、生き生きとして後々まで残って、人の心を動かすのだろうと強く思いました。

テキスト、テキスタイル。
文章、言葉、文字。
織物、糸、素材。
単純に重ね合わすことはできないにしても、その在りようはどこか似ていると、日頃から思っています。

そんなこんなで考えた今年のテーマは「紡ぐ」です。
糸にするまでの最初の工程であり、最も時間のかかる作業。
ただ細さや速さを求めるような、惰性で紡ぐようなことをせず、もっと意志を持って、生き生きとした糸を紡ぎたい、それが布を輝かせることを願って。

言葉を紡ぐ、物語を紡ぐ、糸を紡ぐ、、、。
「紡ぐ」は、辞書を見ても定義のぼんやりした不思議な言葉ですが、糸づくりも、日々の生活も、ひとつひとつ丁寧に紡いでいく一年にしたいと思います。

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