12月27日 今年を振り返って
手探りの新生活を送っているうちに、今年も残すところ一週間をきってしまいました。
新たな場所に引っ越してきて半年以上経ちますが、まだ気持ちは半分くらい前の家に置いてあります。
東京は多様な物や事が身近にあって、しかも簡単に手に入ります。江戸の昔から大消費地です。今は便利さも、物を創造するシチュエーションですら誰かが提供してくれます。
ただ、、それが当たり前になってしまう事が不安でもあり、怖くもあります。
もちろん、自分は何もない所では生きていけないヘナチョコだし、たくさん恩恵にあずかっているけれど、些細なことでもいいから自ら探したり、見つけたり、気づいたり、、そんなふうに暮らしたいです。
桐一葉日当たりながら落ちにけり(高浜虚子)
風定まりて花猶落つ 鳥鳴きて山更に幽なり
今年、時折、思い返していた言葉。
こんな心の眼を持って過ごしていきたい。
それは「紡ぐ」ことと繋がっている気がします。
静かに穏やかに。
何処かの山奥で湧いた清らかな水が、小さな水流となって続いているように。
今年のテーマに掲げた「紡ぐ」ということを、常にイメージしていた1年でした。
たぶんこれからも、です。