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7月26日 川の風景
川の風景.JPG
東京の街、中でも墨東の辺りを歩いていて印象的なのは、川の風景です。
大きいものから小さいものまで、いくつもの川や橋に遭遇します。
地元の人にとっては、ごく当たり前で身近な風景なのかもしれません。

我が家の前にも川が流れていて、水面の揺らぎや景色が映りこむ様子を、日々、眺めています。水上バイクや、レガッタのようなボートも通ることがあります。

川と暮らし。

川のある街で育った人の川に向けての眼差し、綴られた文章は、愛情と冷静さが入り混じり、まるで家族に対するかのよう。根っこに揺るがない信頼があるように感じられて、私は好きです。

芥川龍之介の随筆「大川の水」、長田弘さんの「言葉の川、言葉の橋」などなど。

最近読んでいいなぁと思ったのは、クラフトセンター・ジャパン編「手ーもうひとつの生活」に収められている柳瀬徹夫さんの「総合的感覚のなかで」に出てくる川の描写です。

「水と緑のある景色は、これは、『山紫水明』といわれるように自然の美しさの原点となる要素なのであろうが、日本では都市の景観評価においても、この二大要素は欠くべからざるものとなっているのである。特に水は、空の色や、水辺の木々の色、街並みの色を映して、刻々と変化する鏡である。この鏡に映る色は不思議なことに、ハゲたペンキの看板やネオンの原色の色も、街の中のあらゆる汚濁も全て、いつのまにか浄化して見せてくれる。」

生活と共にあっても、時にかけがえのないものを奪うこともある川。
親しみや残酷、美や醜、真実や虚構、清らかさや逞しさ、、川はたくさんのものを含み持った風景です。

夏には大きな川では花火が打ち上げられます。昔から花火がとても好きです。家のベランダから、荒川、江戸川、隅田川の花火をとりあえず見ることができます。
花火には鎮魂の意味もあります。夜空に咲く花を眺めながら、いろんなことを想う夏です。

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